ティベリウス 4

紀元前42年11月16日 - 紀元後37年3月16日 ローマ帝国の第2代皇帝(在位:紀元14年 - 37年)

  • 4件を表示

世界を覇権下に置く国家の指導者や市民には、
小国の人々ならば許される私的な悲観にあけくれる生き方は許されないのである。

塩野七生 『ローマ人の物語17 悪名高き皇帝たち [一]』(新潮文庫,2005)157p

    そうして支配される人々の苦しみに不感症になっていく。
    「彼ら(ローマ人)は破壊と殺戮、掠奪を偽りの名の下に「統治」と呼び、瓦礫の野を作ると、それを「平和」と呼ぶ」
    (タキトゥス) - 名言録
ディベリウスの業績を讃え、彼に捧げる神殿を建てたいとの提案に対して、彼が断った際の言葉

わたし地震は、死すべき運命にある人間の一人にすぎない。
そのわたしが成す仕事もまた、人間にできる仕事である。あなた方が
わたしに与えた高い地位に恥じないように努めるだけでも、すでに大変な激務になる。

塩野七生 『ローマ人の物語17 悪名高き皇帝たち [一]』(新潮文庫,2005)212p
属州民への増税案に関する発言。
当の羊の身になればどうだろう。殺されて食べられてしまうよりも、年に一度毛を刈りとられるほうがよいと思いはいないか

あなた方は羊を、殺して肉を食すよりも毛を刈りとる対象として考えるべきである

新潮社編 『塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック』(新潮文庫,2011)115p
『ローマ人の物語17』(新潮文庫)94p

生まれて20年になる者は、わが身の養生法くらいは心得ていなければならぬ、医術によらなくても。