武藤富男 3

1904年2月20日 - 1998年2月7日
日本および満洲国の司法官僚。キリスト教の牧師。

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満洲国は、決して日本が作った国家ではなく
関東軍と日本陸軍が現地政治家と協力して作った国家であると思っていた。
そして将来はイギリスからアメリカが独立したように
満洲国は民族協和の完全な独立国にならねばならぬという思いを
ひそかに抱いていた。

「私と満洲国」より

国滅びて山河あり
侵略終わって発電ダムなお存続す

朝鮮統治にも満洲建国にも、責むべきものは多々ある。
この侵略という罪悪に日本国民を引き込んだ為政者には
糾弾すべきものが多々あるであろうが、これに追随した国民が
いわゆる侵略の中にあって、残した多くの良きもののあることを、現代人は忘れてはなるまい。
鴨緑江水力発電はその一例である。
それは北鮮と中国東北の人々に光と熱を昔ながらに供給しているであろう。

人の意思の強固さは、その口に現れる

年が進めば、眼光は弱まるが、強い意思をもって難局を克服してきた者は
その相貌の一部をなす口唇に力量が集約して示される
「私と満洲国」より