得意
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どんな人間でも、多少なりとも身に長所があれば、それを世の中に役立てたいと思うのは、人情であろう。
およそ何人にてもいささか身に所得あればこれによりて世の益をなさんと欲するは人情の常なり。
相手に劣等感を持ってしまったら、たとえ自分に多少の知識があっても
それを外に向かって広めることができようか。
他に対してすでに恐怖の心をいだくときは、たとい、我にいささか得るところあるもこれを外に施すに由なし。