どういう目の使い方をすればいいかというと、それは、
「中流の中以下の人が、どういうふうになってるかな、どう考えてるかな」
ということだと思います。
それが、その「とき」を本格的に観察し、解明する場合に、
機能的にいちばんいいと考えています。
人事問題から、経済問題まで、すべてがそうです。
真ん中を「含んだ下」です。
「“中”以下の人がこれからどうなっていくか」を、
ひとつ、主眼にして、
生きてる今を考え、
それを広げて自分のやってることに関連づけるんです。
そこになんだか、ほんとうのことが隠れているような気がするんです。

吉本隆明

吉本隆明 78

1924年11月25日 - 2012年3月16日
日本の詩人、評論家。東京工業大学電気化学科卒業。学位は学士。東京工業大学世界文明センター特任教授(講義はビデオ出演のみ)。 「隆明」を音読みして「りゅうめい」と読まれることも多い(有職読み)。漫画家のハルノ宵子は長女。作家のよしもとばななは次女。...-ウィキペディア


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