このスパルタ教育の学校の生徒全員が、
常時制服着用が義務付けられているのは、いうまでもない。
そのほか、髪型も同じでないといけない。
生まれつき巻き毛か、髪の色が黒くない生徒は、
学期が始まる時点で、それが生まれつきである旨、
親の証明書を提出しておいたほうがよい。
バーマをかけたり髪を染めることは厳重な処罰の対象となるからだ。
規則が多ければ非行が減るという考え方にもとづいて、
これだけ多くの校則がつくられたのは明らかだ。
だがこれは(少なくとも部分的には)誤算だった。
日弁連も日教組も、無意味な校則は、
生徒同士あるいは生徒の教師に対する暴力事件と直接的な関係があると見ている。
校則を強化し、『生産的』な社会人の必要性を説くやりくちは、
明治時代への逆戻りといえよう。
あの時代にも同様の反動が起こったからだ。
カレル・ヴァン・ウォルフレン
カレル・ヴァン・ウォルフレン 43
生 1941年4月
オランダ・ロッテルダム出身のジャーナリスト、政治学者。現在はアムステルダム大学比較政治・比較経済担当教授。
オランダ語の発音ではカーレル・ファン・ヴォルフェレンとなる。...-ウィキペディア