第6章 壊れた日本を修復する知恵―「礼」
原文:孔子曰、君子有九思、視思明、聽思聰、色思温、貌思恭、言思忠、事思敬、疑思問、忿思難、見得思義
現代語訳:孔子がおっしゃった。「君子は常に九つの事を考えねばならない。
見る時はよく分かって見ているかどうかを考え、聴く時ははっきり聴いているかどうかを考え、表情・態度が温和かどうかを考え、
容姿が恭々しいかどうかを考え、言葉が誠実かどうかを考え、政務には慎重かどうかを考え、疑わしく判断しにくいことは質問してもよいかどうかを考え、
憤ることが後の憂いにならないかどうかを考え、ある程度結果を得たらもっと得るかどうかを考える」

孔子曰く、君子に九思(きゅうし)あり。
視るには明(めい)を思い、聴くには聡(そう)を思い、色には温(おん)を思い、
貌(かたち)には恭(きょう)を思い、言には忠(ちゅう)を思い、事には敬(けい)を思い、
疑わしきには問いを思い、忿(いか)りには難(なん)を思い、得るを見ては義(ぎ)を思う。

季氏第十六-10
孔健『痛快!新論語学』(集英社インターナショナル,2003)P154
痛快!新論語学


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