自分の内部に思いをこらし、学識が深いこと、底知れぬ淵のようであるとともに
外に、人と接して知的活動が自由自在なこと、空翔ける鳥のようであってこそ
はじめて、真の学者と言えるだろう。
私に沈深なるは淵のごとく、人に接して活発なるは飛鳥のごとく、その密なるや内なきがごとく、その豪大なるや外なきがごとくして、はじめて真の学者と称すべきなり。
福澤諭吉