武士道 48

日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理・道徳規範及び価値基準の根本をなす、体系化された思想一般をさし、広義には日本独自の常識的な考え方をさす。これといった厳密な定義は存在せず、時代は同じでも人により解釈は大きく異なる。また武士におけるルールブック的位置ではない思想である。一口に武士道と言っても千差万別であり、全く異なる部分が見られる。 明治時代の思想家新渡戸稲造の著書...-ウィキペディア

武士道は、日本の象徴である桜花とおなじように、日本の国土に咲く固有の華である。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)16p

知識というものは、
これを学ぶ者が心に同化させ、その人の品性に表れて初めて真の知識となる

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)31p

武士道は知識を重んじるものではない。重んずるものは行動である。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)32p

生きるべきときは生き、死ぬべきときにのみ死ぬことこそ、真の勇気である

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)43p

勇気とは
恐るべきものと、恐れるべきでないものを識別することだ

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)43p

    武士道精神にプライド☆ - k.takuro

平静さは静止の状態での勇気である。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)45p
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勇気と名誉は、
ともに価値ある人物のみを平時の友とし、戦場の敵とすべきことを求めている。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)49p
フリードリヒ大王(プロイセン王)が記した言葉

王は国家の第一の召使いである

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)52p

もっとも勇気ある者はもっとも心優しい者であり、愛ある者は勇敢である

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005,55p

義に過ぎれば固くなる。仁に過ぎれば弱くなる。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005,55p

敗れたる者を慈しみ、おごれる者を挫(くじ)き、
平和の道を立てること、これぞ汝の業(わざ)。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005,56p
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心が籠もっていなければ礼とは呼べない

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005,64p

砂遊びで絵を描く子どもたちや、岩に彫刻をした未開人にも、
ラファエロやミケランジェロのような芸術の芽生えがある

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)68p

武士の約束に証文はいらない

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)74p

真実と誠実がなければ、礼は茶番であり芝居である。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)74p
孔子『中庸』より

誠は物の終始なり、誠ならざれば物なし

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)74p
孔子による

誠は遠大にして不朽であり、動かずして変化をつくり、
それを示すだけで目的を遂げる性質を持っている

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)74p
おそらくヒュー・ブラックの言葉

人を泥棒と呼べば、彼は盗むであろう

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)78p
ヒュー・ブラックの言葉

正常な良心はそれに対して要求される高さまで上がり、
それに対して期待された水準の限界にまでたやすく落ちる

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)78p

嘘は「心の弱さ」である

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)79p

富の道が名誉の道ではない

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)80p

正直は徳の中でももっとも若い徳である。

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)81p

不名誉は樹木の切り口のように、時はこれを消さず、かえってそれを大きくする

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)86p
トーマス・カーライルの言葉

恥は、あらゆる徳、立派な行い、善き道徳心の土壌である

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)86p

    君の気質とは無縁だね - 銘無き石碑
孟子(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%9F%E5%AD%90)の言葉

羞悪(しゅうお)の心は義の端(はじめ)なり

著・新渡戸稲造 訳・岬龍一郎 『武士道』(PHP文庫,2005)86p