内田樹 7

生 1950年9月30日
日本の哲学研究者、コラムニスト、思想家、倫理学者、武道家、翻訳家、神戸女学院大学名誉教授。京都精華大学人文学部客員教授。合気道凱風館館長。 東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。学位は修士(東京都立大学・1980年)。合気道七段、居合道三段、杖道三段。 専門はフランス現代思想だが、取り上げるテーマはユダヤ人問題から映画論...-ウィキペディア

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ブレイクスルーとは

“日本地図だけしか持っていなくて、
その地図上の自分の街の場所しか知らなかった人が、
突然、東アジアの地図を渡されて、「君の街はここだよ」と指し示されたような気分のもの”

ブレイクスルーしない場合、人はずっと子どものままで社会を生きてくことになる

もっとも簡単にブレイクスルーする方法は、
明らかに適切に生きている人を捜して、その人の弟子になることだ。

web R25 ロングインタビュー(r25.yahoo.co.jp)より
自分が圧倒的に未熟であることを知ることが前提だが

外形的、数値的に示された自分の社会的評価ばかり気に病む。
でもね、横にいる他人なんか見てもしょうがないんですよ。
本当に見るべきなのは、自分自身でしょう。
自分自身がきちんと前に進んでいるのかどうか、それだけでしょう。

“俺はTOEICの点数が500点しかないけど、あいつは800点ある。
300点の差を埋めるために頑張ろう”っていうのは、向上心とは言わない。
ただの競争心。
向上心に他人は関係ないんです。自分自身を観察するところからしか始まらない。

人間って、自分の判断が正しかったってことになると、
多少不幸だとしても“予測想定内の不幸だった”ということで耐えられるんですよ。
どうもみんな、想定外の幸福よりは想定内の不幸の方が好きらしくてね。
だから、最悪の事態を考えて準備すると、だいたいそっちに舵を切る。
でも、そこを見ると吸い寄せられるんですよ。
自分の身に起こる悪いことは絶対に考えちゃいけない。

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統治者の才能や徳性は被統治者と同程度である方が
デモクラシーはスムーズに機能する。

ポピュリストを選ぶ有権者たちは、彼らよりも知的・道徳的に「すぐれた」統治者がもたらすかもしれない災厄に対して、無意識的につよい警戒心を持っているから、たぶんそうしているのである。
知性徳性において有権者と同程度の政治家は、まさにその人間的未成熟ゆえに「ある程度以上の災厄をもたらすことができない」ものとみなされる。
http://blog.tatsuru.com/2011/06/11_1054.php