ハインリヒ・ハイネ 119
1797年12月13日 - 1856年2月17日
ドイツの作家、詩人、文芸評論家、エッセイスト、ジャーナリスト。デュッセルドルフのユダヤ人の家庭に生まれる。名門ゲッティンゲン大学卒業、法学士号取得。当初は商人、ついで法律家を目指したが、ボン大学でA・W・シュレーゲルの、ベルリン大学でヘーゲルの教えを受け作家として出発...-ウィキペディア
君がむねに寄るときは
天の悦びわれに湧き、
君を慕うと告ぐるとき、
涙はげしく流れ落ちたり
君にくちづけするときは
たちまち晴るるわが思い。
二人の恋幕が同時に燃えた。
遠い国にいるなつかしい人よ、
この本があなたの手にとどくときに。
おれは墓の中に寝て、
じっと見張りをしていたい。
おれは姿やさしい花の方へ
やっぱり気を引かれる。
それを愛してはいかんということになれば
おれの生きている意味はどこにある?
そこに住むのは、意地わるな大工。
僕のひつぎを作っているのだ。
急いで仕上げろ、大工ども。
僕はぐっすり眠りたいんだ。
いとしい人よ、君の手を