パーシー・ビッシュ・シェリー 94

1792年8月4日 - 1822年7月8日
イギリスのロマン派詩人。...-ウィキペディア

私たちは 似てはいないが 音符のように
たがいのために つくられているのではないだろうか?

空吹く風はいつも
やさしい思いとまじる。

雨にぬれた「大地」が下で笑っているのに
炎の天球は上で虹の柔らかい色を織っていた。

私は空想の世界を旅してあなたに似たものをさがしたが
見いだしたのは ああ わたし自身の力のなさだった。

つづけて言うつもりだった
「ここでは妙なことばかりなのか?」と
すると声があった
「人生だ!」

もし そこにあいさつする友がないとしたらどうだろう?

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苦痛の鼓動にみちあふれた血管は
血もかよわず、冷えて、

悲しみは若い「春」を狂わせ、
「春」はまるで「秋」でもあるかのように
あるいは枯葉でもあるかのように
萌え出る蕾を投げ捨てた。

まるでそのやさしい手が いまもなお
わたしのひたいの上で そっと震えているかのように。

あなたからの憐れみこそ
だれからのものより さらに貴い。

あるひとに

あるものはみずからの怖れるものからのがれ、
あるものは他人の怖れるものを求める

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あなたのように美しくかがやく
多くの日々の最後の日が

おまえは精いっぱい愛してくれたけど
決してわたしにこれを教えてくれなかった

夜あけの接吻に ふるえるまぶたをひらく

人間よりさらに真実なかたち 不滅に育てられた
子どもたちを 創り出すことができる!

おまえはくじけぬよう 心を明るくたもつようにせよ。

かれを起こすな!あらゆる非運を忘れて
深い安らかな眠りに かれはしずかにひたっている。

雲はどこかへ遊びに行き
ひろびろとした海の表面に
「大空」の微笑が映っていた

If winter comes, can spring be far behind?

冬来たれば、春の足音(おとずれ)近し。

「冬来たりなば、春遠からじ」の名訳で知られる句。大雪と闘いながら訳しました。