パーシー・ビッシュ・シェリー 94

1792年8月4日 - 1822年7月8日
イギリスのロマン派詩人。...-ウィキペディア

もっとも楽しい歌は もっとも悲しい思いをうたうもの

真実の笑いにも
どこか苦痛がみちている

滅びよ おまえの大空の衣が
永遠に世界をつつむように
おまえの青ざめた顔をかくしきれない

世にひとりのものはない
あらゆるものが聖なるおきてによって
ひとつのこころに寄りあっている。
わたしがあなたに寄りあえないのは なぜ?

愛のないところ 詩人は変わる
名声は かくれた愛、
どちらがなくても
詩人の変わることに不思議はない

心がひとつにむすばれると
愛はまず うまくつくられた単をはなれ
弱いほうだけが
かつていだいた想いをしのぶ

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あらゆるものが 野に森に 空や海に よみがえる
ものをみな動かして形づくる
生命と愛の 二つをのぞいて

おお世界よ!おお人生よ!おお時よ!
その最後の段階を わたしはのぼっている
かつて立っていたところで ふるえながら。

きょう ほほえむ花も
あすは 枯れる
待ってほしいものは みな 
じらしながら 逃げてしまう

おまえとわたしのあいだには
どんな違いが?わたしが 愛し
ほしいと思うものを おまえは持っている

人間の悲しみにけがされぬものは
ほとんどみな わたしは愛する

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かれらは法の制定者であり、市民社会の建設者であり、生活技術の発明者であり、
あるいは、宗教とよばれる目に見えぬ世界のもろもろのはたらきを部分なりとも理解し、
それを美と真とにいくらかでも近づける教師でもある。

けれども詩人、すなわち、この不滅の秩序を想像し表現する人びとは、
ただ言葉や音楽や、舞踊、建築、彫刻、絵画の創造者であるばかりではない。

詩の擁護

詩は、ひろくいえば、「想像力の表現」であると定義できよう。

詩の擁護

ひときわ美しい声で嘆く者よ、さらに泣け!

アドネーイス

「死」は かれの黙した声を食らい、私らの絶望をあざわらう。

やさしい恋のささやきで うすれゆく調べをすべてよみがえらせ
地上の死体をあざける花のように

未来が過去を忘れぬかぎり
かれの運命と名声は 永遠に
こだまやひかりとして伝わるであろう!

美徳よ なんともろいのか! 
友情よ なんとまれなのか!

愛よ ささやかな幸福を
尊大な絶望に売りわたすのか!

バラは枯れたとて バラの花びらは
恋人の寝床に敷かれる
あなたが去ったとて あなたへの想いに
愛はやすらかに ねむるであろう。

あるひとに

わたしは「愛の神」を愛する 翼をもち
ひかりのように飛び去ろうとも

破壊するのは生命のみで、
平和ではない!

月日は哀しみをもって月日を追い、
年は年ごとに悲しみを思い出させる。

私たちはどこから来たのか、なぜここに存在するのか?