0 コメント数 シェア 歴史を後世から眺めるやり方をとる人の犯しがちな誤りは、歴史現象というものは、その発端から終結に向かって実に整然と、つまりは必然的な勢いで進行したと考えがちな点である。 塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)176p 2 タグ
0 コメント数 シェア 指導層の軟弱な態度は、たとえそれがやむをえないことであっても、しばしば庶民のナショナリズムに火を点けるものである。 塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)188p 2 タグ
0 コメント数 シェア 失業者とはただ単に、職を失ったがゆえに生活の手段を失った人々ではない。社会での自らの存在理由を失った人々なのだ。 塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)48p 2 タグ
0 コメント数 シェア スッラ(ja.wikipedia.org) 苦学という言葉くらい、スッラふさわしくないものはない。 塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)143p 2 タグ
0 コメント数 シェア 最初に行動を起すのは、この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。 塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)47p 2 タグ
0 コメント数 シェア イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。 塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)103p 2 タグ
0 コメント数 シェア システムの持つプラス面は、誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるところにある。反対にマイナス面は、ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、共同体が蒙らざるえない実害が大きすぎる点にある。 塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)120p 2 タグ
0 コメント数 シェア 戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。 塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)152p 2 タグ
0 コメント数 シェア 男にとって最初に自負心をもたらせてくれるのは、母親が彼にそそぐ愛情である。 塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)40p 2 タグ
0 コメント数 シェア 言動の明快な人物に、人々は魅力を感ずる。はっきりする、ということが、責任を取ることの証明であるのを感じとるからだ。 塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)72p 2 タグ
0 コメント数 シェア 人は、仕事ができるだけでは、できる、と認めはしても、心酔まではしない。言動が常に明快であるところが、信頼心をよび起こすのである。 塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)72p 2 タグ