川柳

人魂ものたくつて飛ぶ一三期
予備士官宿舎にて　人魂も　のたくって飛ぶ　一三期
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

女房持ち、人魂行きつ、戻りつし
予備士官宿舎にて
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

幽霊はあるぞないぞと議論なり
予備士官宿舎にて　幽霊は　あるぞないぞと　議論なり
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

能筆は、遺書の代筆よくはやり
予備士官宿舎にて　能筆は、　遺書の代筆　よくはやり
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

する事のない今日、明日の死が決まり
予備士官宿舎にて　する事の　ない今日、明日の　死が決まり
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

明日死ぬと覚悟の上で飯を喰ひ
予備士官宿舎にて　明日死ぬと　覚悟の上で　飯を喰い
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

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沈んでる友、母死せる便りあり
予備士官宿舎にて　沈んでる　友、母死せる　便りあり
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

悩みある友の気紛れ我黙り
予備士官宿舎にて　悩みある　友の気紛れ　我黙り
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

女とは良いものだぞと友誘ひ
予備士官宿舎にて　女とは　良いものだぞと　友誘い
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

雨降つて今日一日を生きのびる
予備士官宿舎にて　雨降って　今日一日を　生きのびる
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

雨の日は飲んでれば良いひとり者
予備士官宿舎にて　雨の日は　飲んでれば良い　ひとり者
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

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生きるのは良いものと気が付く三日前
予備士官宿舎にて　　生きるのは　良いものと気が付く　三日前
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

あと三日、酔うて泣く者、笑ふ者
予備士官宿舎にて
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

ジャンケンで羊カン喰つて腹こわし
予備士官宿舎にて　ジャンケンで　羊カン喰って　腹こわし
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

未だ生きてゐるかと友が訪れる
予備士官宿舎にて　未だ生きて　いるかと友が　訪れる
白鳩遺族会編河出書房版　雲流るる果てに　より。
及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎合作集 100

神風特攻隊 及川肇・遠山善雄・福知貴・伊熊二郎の合作集。全員23歳にて昭和20...

一髪を留めずとても悔いやある
敵の戰車に体当たりせむ
一髪を　留めずとても　悔いやある　敵の戦車に　体当たりせむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
硫黄島守備隊 5

硫黄島守備隊 よみ人しらず。

散りて行く我が身は更に惜しまねど
ただ思はるる國の行くすゑ
散りて行く　我が身は更に　惜しまねど　ただ思われる　國の行くすえ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧日本軍兵士 2

旧日本軍兵士 よみ人しらず。

花負ひて空打ち行かん雲を染め
屍悔なく我等散るなり
花負ひて　空打ち行かん　雲を染め　屍悔なく　我等散るなり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧日本軍兵士 2

旧日本軍兵士 よみ人しらず。

みこともちたしなみゆかんまごころの
つよきをつくせ股肱(ここう)の我は
みこともち　たしなみゆかん　まごころの　つよきをつくせ　股肱(ここう)の我は
股肱＝便りになる部下
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
山本敏彰 1

旧陸軍航空隊 東京都防空にて戦死。

かねてより祈りし時に今會ひて心の中ぞうれしかりける
かねてより　祈りし時に　今会いて　心の中ぞ　うれしかりける
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
渡辺利久 1

旧陸軍中佐　義烈空挺隊 昭和20年5月24日沖縄飛行場に強襲、戦死。

けふ咲きてあす散る花の我身かな
いかでその香を清く留めん
きょう咲きて　あす散る花の　我身かな　いかでその香を　清く留めん
大西瀧治郎中将が特攻隊が詠んだものとして書き留めていたもの。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
神風特攻隊詠 1

神風特攻隊詠 よみ人しらず。

    美しい死を選ぶ君は夜空の星になる。 - 銘無き石碑

君が代を永遠(とは)に安けき御戦よ
硫黄の島に屍さらして
君が代を　永遠(とは)に安けき　御戦よ　硫黄の島に　屍さらして
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
硫黄島守備隊 5

硫黄島守備隊 よみ人しらず。

大稜威(おおみいつ)大海原に押しひろむ
硫黄の島ぞ固く護らむ
大稜威(おおみいつ)　大海原に　押しひろむ　硫黄の島ぞ　固く護らむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
硫黄島守備隊 5

硫黄島守備隊 よみ人しらず。

醜草は刈りつくさめや絶ゆるまで
硫黄ヶ島に銃とり擊たむ
醜草は　刈りつくさめや　絶えるまで　硫黄ヶ島に　銃とり撃たむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
硫黄島守備隊 5

硫黄島守備隊 よみ人しらず。

硫黄噴く島の岬に立ちぬれて皇國(みくに)の榮けふも祈りぬ
硫黄噴く　島の岬に　立ちぬれて　皇國(みくに)の　栄きょうも祈りぬ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
硫黄島守備隊 5

硫黄島守備隊 よみ人しらず。