暗黒社会

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一総会屋の足もとに巨大な洞穴が暗黒の口をひらいて広がっているのを知って、戦慄を覚えた。洞穴のなかには、日本列島とおなじ大きさの、〈我欲〉をむさぼってのたうつ怪物が棲み、その神経線維は地上のあらゆる〈権力〉と結びついて、この国土を腐らせている。

著書『破滅の美学』より
笠原和夫 3

1927年5月8日 - 2002年12月12日。東京都出身の脚本家。男性。日本大...


    まったく日本はどうなっちまうのだ - 銘無き石碑

この人たち(財界人)の、地位や実権、財産に寄せる執念、強欲、野心、独善は、かの応仁の乱の「餓鬼図」を想起させるほど凄まじい。最近は警察が総会屋一掃に乗り出しているが、総会屋や「組織」をもっとも必要としているのは、この人たちなのである。そして彼等は財界の雲の上で、政・官界までコントロールしている。

著書『破滅の美学』より
笠原和夫 3

1927年5月8日 - 2002年12月12日。東京都出身の脚本家。男性。日本大...