わたしは利益を得るときだけでなく、利益を使う際にも道があるはずだと考えている。
つまり、「利を求めるに道あり。利を散ずるに道あり」である。
企業である限り、利潤を追求し、自己拡大を図ることは当然である。
しかし、利益を追求するに当たっては、人間として守るべき道理があるはすだ。
人をおとしめたり、だましたりするなど、
あくどいやり方で利益を求めてはいけない。
また、たとえ正当な方法によって得られた利益であっても、
その使い途は道理に沿ったものでなければならない。
私利私欲のためではなく、世のため人のために使わなければならないはずだ。
そのような人間として正しい考え方に基づいた経営であるからこそ、
社会の認知も得られ、経営者みずからも自信を持って仕事に邁進することが
でき、結果として成功を得られるのである。

稲盛和夫

稲盛和夫 26

生 1932年1月21日
日本の実業家。京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。日本航空名誉会長。...-ウィキペディア


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