0 コメント数 シェア 何千もの人々が、同じひとつの事と同じひとりの人物を愛するとき、独特な、何千倍にも強められた献身的情熱が生まれます。これこそが、忠誠心、愛国主義、連帯感として心を高揚させるものなのです。それは実際、愛以外の何物でもありません。その力は強いがゆえに、ある者には、その愛の名のもとに要求される憎しみ―もっとも忌むべき殺意を含んだ憎しみ、すなわち戦争―が、愛ゆえの義務行為と映るのです。 (『武器を捨てよ!』上巻189頁・新日本出版社刊) 1 タグ
0 コメント数 シェア 僕たちは学校で、英雄詩や英雄物語を習って、戦士になる。そして大砲の轟き、抜き身の剣が放つ閃光、兵士たちが符丁を叫び交わす声によって、自分は英雄詩や英雄物語の世界にいるのだと、僕たちは感じ始めるのだ。異常で、法の及ばない不可解な状態に突如置かれ、誰もが別の世界に移し入れられたような感覚に陥る。それはまるで、平和で市民的な安寧に包まれた凡庸な地上の生活から、壮大に悪霊共が入り乱れる地獄を見るかのようだ…… (『武器を捨てよ!』上巻217頁・新日本出版社刊)戦争賛美の「愛国心」の誘惑に惑わされてはならない。 1 タグ
0 コメント数 シェア 私の軍備は防衛のためあなたの軍備は攻撃のため私が軍備をせざるをえないのは、あなたが軍備をするからあなたが軍備を進めるから、わたしは軍備を進めるそれでは一緒に軍備をしましょうええ、一緒に軍備をし続けましょう (『武器を捨てよ!』上巻277頁・新日本出版社刊)人類はこの負のスパイラルから抜け出せるのか? 1 タグ