坂口安吾 9

1906年10月20日 - 1955年2月17日
日本の小説家、評論家、随筆家。本名は坂口 炳五(さかぐち へいご)。昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家の一人である。新潟県新潟市出身。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。アテネ・フランセでフランス語習得。純文学のみならず、歴史小説や推理小説も執筆し、文芸や時代風俗から古代歴史まで広範に材を採る随筆など…-ウィキペディア

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夫婦は愛し合うとともに憎しみ合うのが当然である。かかる憎しみを恐れてはならぬ。正しく憎しみ合うがよく、鋭く対立するがよい

「悪妻論」より

孤独は、人のふるさとだ、恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない

「恋愛論」より

人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外に人間を救う便利な近道はない

「堕落論」より

人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ

人間の尊さは、自分を苦しめるところにあるのさ。満足はだれでも好むよ。けだものでもね。

堕落すべき時には、まっとうにまっさかさまに堕ちねばならぬ。

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表面の綺麗ごとで真実の代償を求めることは無理であり、血を賭け、肉を賭け、真実の悲鳴を賭けねばならぬ。

一見清楚な娘であったが、壊れそうな危なさがあり真逆様に地獄へ墜ちる不安を感じさせるところがあって、その一生を正視するに堪えないような気がしていたからである。

一見清楚な娘であったが、壊れそうな危なさがあり真逆様に地獄へ堕ちる不安を感じさせるところがあって、その一生を正視するに堪えないような気がしていたからである。