河合栄治郎 4
昭和時代の経済学者
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人は過去の中に現在のみ眺める。私の現在が代わるとき、私の過去がまた変わらないとは、誰が保証しえようか
「学生と教養」より
外界から逃避して孤独となり、孤独を通してほかと交わる。
「教壇生活二十年」より
短き勤務の割合に多額の俸給を国家から支給され、地位を保証され老後を保証されている大学の教授だけが、
時間と勢力とを要し而も報いられない下積みの仕事をなす義務がある。
「書斎の窓」より
職業にあるものは多かれ少なかれ分業の害悪をなめねばならない。
彼は一生を通じて細かに切り刻まれた仕事に没頭して、
一部分人としてしか成長し得ない危険に瀕する。
「学窓記」より