弁天小僧菊之助 3

千寿姫を騙し身投げさせた後、日本駄右衛門の手下となり女装して恐喝と窃盗を働く。

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日本駄右衛門に男と見破られて言うせりふ
帯を解いて赤い襦袢をはだけてバタバタとあおぎ、浜松屋の番頭らが「どこの馬の骨か知らねえ」というのを受けて

知らざあ言って聞かせやしょう

「弁天娘女男白浪」「白浪五人男」より。

べらぼうめ。男と見られたうえからァ、窮屈な目するだけ無駄だ。
もし、お侍さん、御推量の通りわっちァ(私)男さ。
どなたもまっぴら御免なせえ。番頭、煙草盆貸してくれ

「弁天娘女男白浪」より。

さてその次は江の島の岩本院の児あがり、
ふだん着慣れし振袖から髷も島田に由井ヶ浜、
打ち込む浪にしっぽりと女に化けた美人局、油断のならぬ小娘も小袋坂に身の破れ、
悪い浮名も竜の口土の牢へも二度三度、だんだん越える鳥居数、
八幡様の氏子にて鎌倉無宿と肩書も、島に育ってその名さえ、弁天小僧菊之助

「白浪五人男」より。