赤近忠三 10

旧海軍兵 回天特攻隊 昭和20年6月12日沖縄近海に輸送される途中米潜水艦に撃沈され戦死。享年19歳。

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両親にかくせしことも君故ぞ
今ぞ詫びなむ秋は来にけり

両親に かくせしことも 君故ぞ 今ぞ詫びなむ 秋は来にけり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

夕空に輝く星も曇りなし
今宵限りの故郷の空かな

夕空に 輝く星も 曇りなし 今宵限りの 故郷の空かな
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

荒波と共に碎けて寄せかへし
醜(しこ)住む國を侵しつくさむ

荒波と 共に砕けて 寄せかえし 醜(しこ)住む國を 侵しつくさむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

若櫻二度とは散らじ男なら
かくこそ散らん玉と碎けて

若桜 二度とは散らじ 男なら かくこそ散らん 玉と砕けて
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

あづさゆみ征きて還らぬ晴姿
育ての親は如何に見るらん

あずさゆみ 征きて還らぬ 晴姿 育ての親は 如何に見るらん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

碎けては何をか殘さん若櫻
あとの水煙それとこそしれ

砕けては 何をか残さん 若桜 あとの水煙 それとこそしれ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
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荒波と碎けて散らむ身にしあれど寄せてかへさむ御代の彌榮

荒波と 砕けて散らむ 身にしあれど 寄せてかえさむ 御代の弥栄
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

大君につくさむ心荒海と寄せては碎かむ醜(しこ)の醜草

大君に つくさん心 荒海と 寄せては砕かん 醜(しこ)の醜草
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

踏み越えむ道は険しく荊棘なれど
碎かで止まず醜(しこ)の醜草

踏み越える 道は険しく 荊棘なれど 砕かで止まず 醜(しこ)の醜草
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

彈丸(たま)は尽き太刀は碎けて傷重く喰む糧なきも擊ちてし止まむ

弾丸(たま)は尽き 太刀は砕けて 傷重く 喰む糧なきも 撃ちてし止まん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。