ヨースタイン・ゴルデル 6

1952年生まれ。ノルウェーの作家。「ソフィーの世界」が有名。

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世の中にはいろいろな役所があるが
哲学省というものはない
大国でさえ、そういう省庁はなくてもいいと思っている

「カードミステリー」より

「秘密が守れるかい」ともう一度聞いたりしたら
ひどく悲しくなっただろう

一度目の答えを信頼していたら、二度もきかない。
「カードミステリー」より

人間の頭脳が
人間にわかるほど単純だったら
何もわかるはずがない

人間よりはるかに単純な脳がある。
たとえばミミズの脳だ。
人間はミミズの脳がどう機能しているかを、いくらかは知ることができる。
けれど、ミミズ自身にはそんなことわからない。
脳が単純すぎるから。
「カードミステリー」より

自分にわかったことだけで満足している人は
哲学者とはいえない

「カードミステリー」より

時から身を隠すことはできない。
おれたちは王や皇帝に見つからないように隠れることはできる。
神に見つからないようにすることも、できるかもしれない。
だが、時からは身を隠せない。

我々の足の下にはしっかりした土台がない。
砂さえもない。
我々が砂なんだ。
「カードミステリー」より

時がどんどん過ぎて行き
思い出がだんだん遠ざかると
記憶への疑いが、必ず忍び寄ってくる

「カードミステリー」より
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