折口春洋 5

旧陸軍中尉 昭和19年2月硫黄島にて玉砕。享年38歳。

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雪ほのに見えてしづもる向ひ山暗きに起きて兵を発たしむ

雪ほのに 見えてしずもる 向い山 暗きに起きて 兵を発たしむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

さ夜ふかく心しづめて思ふなり一人一人みなよく戰はむ

さ夜ふかく 心しずめて 思ふなり 一人一人みな よく戦はむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

つぎつぎに闇をたちつつ爆音の遠ざかり行くが涙ぐましき

つぎつぎに 闇をたちつつ 爆音の 遠ざかり行くが 涙ぐましき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

朝つひに命たえたる兵一人木陰に据ゑて日中をさびしき

朝ついに 命たえたる 兵一人 木陰に据えて 日中をさびしき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
折口春洋は国文学者折口信夫の弟子にして養子。同性愛者であった信夫の公私にわたるパートナーであった。

かくばかり世界全土にすさまじき いくさの果ては誰か見るべき