ベルセルク (漫画) 199

三浦建太郎による日本の漫画作品。白泉社発行の漫画誌『ヤングアニマル』にて月イチ連載(第4金曜日)されている。単行本は白泉社からヤングアニマルコミックスのレーベルで刊行されている。...-ウィキペディア

ございます、パック様 は?

人をお斬りになるのは初めてですかな?剣を手にする以上恐れてはなりません。人の上に立つ身となればその重み、いつまでも御心にお留め置き下され。

そして獣はお前を喰いつくすよ。お前に取って代わるのさ。憎しみ以外何も感じなくなる。人の形をした怪物(バケモノ)になるんだ。

まるで嵐が吹きぬけたあとのような、鮮やかな空です。羽は無いから。だから私はこの空を見上げて、地を這って行こうと思います。

ロシーヌは飛んで帰りました。まるで、家に駆けもどるピーカフの様に。決して辿り着くことのない家路を…

帰らなきゃ。もう、帰らなきゃ。もう日が暮れて、月がこんなに高くなっちゃって。早く家に帰らないと お父さんとお母さん、心配するもの。今日の晩ごはん 何かな――……

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霧の谷(ここ)に こんなのあっちゃだめだよ。いらない。こんなのいらない。消えてよ。全部 消えてなくなれ。

そこで待ってて、あいつをやっつけるまで。そしたら二人で行こうね。誰にも邪魔されない、遠い遠い 何処か…

このままうずくまってたら死ぬだけだぞ!?死ぬためにここまで来たわけじゃないだろ!?

森の死霊… 稲光に照らし出されたあの人を初めて目にした時 一瞬、私の心をよぎった言葉。 あの人は… 今、目の前にいるあの人は… そんな優しげなものじゃない…!

…なぜだろう、一瞬。一瞬、火の手に揺らぐあの人の姿の方が 私の目には、恐ろしい怪物の様に映った。

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どけなんて言わねえ。てめえらを一匹残らず踏み潰して、オレは先へ進む。

見て。人間には決して目にすることのできない景色よ。鳥と、私達 羽を持ったエルフだけが許された世界。

こいつはピーカフみてえなガキのおとぎ話なんかじゃねえ、血みどろの大人のおとぎ話だ。これ以上首を突っ込むと 死ぬぞ。

一晩中ゲーゲーやりながらガキどものお守りをさせようってのかよ。…いいだろう。一晩かけて血ヘドを吐きつくせば、決まって朝には泥のように眠れるからな。

御使いは闇の鷹なり。罪深き黒き羊達の主(あるじ)にして、盲目の白き羊達の王。世界に、暗黒の時代を呼ぶ者なり。

ドラゴンてのは、人間の手におえねえからこそ ドラゴンなんだぜ。

確かにあの頃は若かった。威力のあるもの、斬れるもの それだけがオレの真実だった。だが、それを扱う者の度量を越えれば足枷にしかならん。道具の本質から外れることを嫌いながら、オレのやったこともまた同じことだった。今じゃいい戒めよ。

だが心するがいい。お前のゆく道は夜の道。闇に潜む者どもと対峙するとき、お前自身もまた闇に身を沈めていることを。

いいか!てめえら今 地獄にたたき返してやるから、あの顔色の悪い連中に言っとけ!オレは殴られたら必ず殴り返す!オレを喰い残したのが貴様らの運のつきだってな!

うるせえってんだよオォ!そのしたり顔で御託を並べるのは、オレが取り殺されてからにしてもらおうかドクロのおっさんよ!生贄だ!?供物だ!?運命(さだめ)だ!?小むずかしい理屈並べてんじゃねえぞ!

心するがよい。これがこれからのお前の世界。現世と幽界の境界。"狭間の世界"だ。

闇の時が訪れる。 邪が聖を 幻想が唯物を 怨念が希望を 憎悪が愛を 死者が生者を あらゆる闇が光を凌駕する時代 そう…日の光を月影が覆いかくす様に 後に人はこの時代をこう呼ぶでしょう、暗黒時代と。

人は自らを引き裂くほどの苦痛に直面した時、心凍てつかせる。それは飛沫 この海より常世へ零れ落ちた念の雫。異界への呼び水。

…ほんと、口は達者なつもりだったけど とうとう言いそびれちまったなァ お前には、大事な一言… でもって、最後のセリフがこれか… 自分じゃもうちょっと、器用なやつだと思ってたんだけどなァ。