0 コメント数 シェア 事を行うには時機というものがある。チャンスに恵まれなければ、有能な者もその力を発揮できない。 事をなすには時に便不便あり、いやしくも時を得ざれば有力の人物もその力を逞しゅうすること能わず。古今その例少なからず。 5 タグ
1 コメント数 シェア 独立とは一軒の家に住み、他人に迷惑をかけないことだけではない 独立とは一軒の家に住居して他人へ衣食を仰がずとの義のみにあらず。 5 タグ サーセンw - 銘無き石碑 2010-12-17 16:54:12 UTC
0 コメント数 シェア まれに賄賂のうわさ一つない正直な役人がいると前代未聞の優れた武士として評判になることがある。だが実際は、ただ金を盗まなかったというだけだ。 まれに正直なる役人ありて賄賂の沙汰も聞こえざれば、前代未聞の名臣とて一藩中の評判なれども、その実はわずかに銭を盗まざるのみ。 5 タグ
1 コメント数 シェア 自分の内部に思いをこらし、学識が深いこと、底知れぬ淵のようであるとともに外に、人と接して知的活動が自由自在なこと、空翔ける鳥のようであってこそはじめて、真の学者と言えるだろう。 私に沈深なるは淵のごとく、人に接して活発なるは飛鳥のごとく、その密なるや内なきがごとく、その豪大なるや外なきがごとくして、はじめて真の学者と称すべきなり。 8 タグ かっけーじゃん - 銘無き石碑 2020-10-13 15:16:11 UTC
0 コメント数 シェア 酒と女におぼれるような者は、人間のクズであろう。そんな者と比べてまだマシだと喜んでいるような者は自分の愚かさをただ世間に公表しているだけだ。 人として酒色に溺るる者はこれを非常の怪物と言うべきのみ。この怪物に比較して満足する者は、これを譬えば双眼を具するをもって得意となし、盲人に向かいて誇るがごとし。いたずらに愚を表するに足るのみ。 6 タグ
0 コメント数 シェア 学校の名誉とは、学問水準が高いこと、学問の教え方が巧みであること、学内の人物の品行が高潔で、議論に優れていることにある。 学校の名誉は学科の高尚なると、その教法の巧みなると、その人物の品行高くして、議論の賤しからざるとによるのみ。 5 タグ
0 コメント数 シェア 傲慢と勇敢、粗野と率直、軽薄と俊敏、すべて紙一重で悪徳とも美徳ともなりうる 驕傲と勇敢と、粗野と率直と、固陋と実着と、浮薄と穎敏と相対するがごとく、いずれもみな働きの場所と、強弱の度と、向かうところの方角とによりて、あるいは不徳ともなるべく、あるいは徳ともなるべきのみ。 5 タグ
0 コメント数 シェア ただ一つ、発揮される場所、方向にかかわらず悪徳以外の何者でもないものがある。怨望が、すなわちそれである。 ひとり働きの素質においてまったく不徳の一方に偏し、場所にも方向にもかかわらずして不善の不善なる者は怨望の一ヵ条なり。 6 タグ
0 コメント数 シェア 怨望を抱く者どもは、世間の幸福を破壊するだけで、世の中に何の寄与もなしえない。 この輩の不平を満足せしむれば、世上一般の幸福をば損ずるのみにて少しも益するところあるべからず。 9 タグ
1 コメント数 シェア 自由にものを言い、自由に働き、富貴も貧賎もそれは本人自身が選び取った結果であるようにすべきだ。 その自由を妨げてはならないのである。自由に言わしめ、自由に働かしめ、富貴も貧賤もただ本人のみずから取るにまかして、他よりこれを妨ぐべからざるなり。 8 タグ いい - 銘無き石碑 2011-12-28 23:34:47 UTC
0 コメント数 シェア 10年前の計画をいまやすでに成し遂げた、というような人間をわれわれは見たことがない。 「十年前に企てたることを今すでに成したり」と言うがごときは余輩いまだその人を見ず。 4 タグ
0 コメント数 シェア 地理、歴史の初歩も知らず、手紙もろくに書けぬ手合いが高尚な本を読みたがりはじめの数ページで飽きてしまい、別の本に移っていく。 地理、歴史の初歩をも知らず、日用の手紙を書くこともむずかしくして、みだりに高尚の書を読まんとし、開巻五、六葉を見てまた他の書を求むるは、元手なしに商売をはじめて日に業を変ずるがごとし、和漢洋の書を読めども天下国家の形勢を知らず一身一家の生計にも苦しむ者は、算盤を持たずして万屋の商売をなすがごとし。 5 タグ
0 コメント数 シェア 西洋文明を学び習うのはいい。しかし無批判に信用するぐらいなら、いっそ信じないほうが、まだマシである。 西洋の文明もとより慕うべし。これを慕いこれに倣わんとして日もまた足らずといえども、軽々これを信ずるは信ぜざるの優に若かず。 7 タグ