酒色

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酒と女におぼれるような者は、人間のクズであろう。
そんな者と比べてまだマシだと喜んでいるような者は
自分の愚かさをただ世間に公表しているだけだ。

人として酒色に溺るる者はこれを非常の怪物と言うべきのみ。
この怪物に比較して満足する者は、これを譬えば双眼を具するをもって得意となし、盲人に向かいて誇るがごとし。
いたずらに愚を表するに足るのみ。
福澤諭吉 84

日本の武士(中津藩士のち旗本)、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創...-ウィキペディア