桜花

身はたとへいづくの空に果つるとも
君の御楯と散るぞうれしき

身はたとえ いづくの空に 果てるとも 君の御楯と 散るぞうれしき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
宮内敬二 1

神風桜花特攻隊 昭和20年4月14日南西諸島方面に特攻戦死。享年21歳。

打捨てき此の世の未練なきものと
夢にぞ思ふ父母の顔

打捨てき 此の世の未練 なきものと 夢にぞ思ふ 父母の顔
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
永田吉春 5

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年19歳。

嵐吹く庭に咲きたる神雷の名をぞとどめて今日ぞいで征く

嵐吹く 庭に咲きたる 神雷の 名をぞとどめて 今日ぞいで征く
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
永田吉春 5

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年19歳。

巣立ち征く南の空に海鷲が帰るねぐらは靖國の森

巣立ち征く 南の空に 海鷲が 帰るねぐらは 靖國の森
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
永田吉春 5

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年19歳。

すだち征くやよひの空に今日も又帰らぬ友は微笑みて征く

すだち征く やよいの空に 今日も又 帰らぬ友は 微笑みて征く
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
永田吉春 5

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年19歳。

國の爲若き生命(いのち)に花咲かせ玉と碎けん大君の辺に

國の為 若き生命(いのち)に 花咲かせ 玉と砕けん 大君の辺に
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
永田吉春 5

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年19歳。

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たらちねの母の教を守りつゝ
敵艦と共にわれは散り征く

たらちねの 母の教を 守りつつ 敵艦と共に われは散り征く
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
高野次郎 3

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊 昭和20年5月11日沖縄にて特攻戦死。

大君の醜の御楯と吾は征く
男子と生れし幸を笑みつゝ

大君の 醜の御楯と 我は征く 男子と生れし 幸を笑みつつ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
高野次郎 3

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊 昭和20年5月11日沖縄にて特攻戦死。

皇國(すめくに)よ悠久(とは)に泰(やす)かれと願ひつゝ桜花と共に靖國に咲く

皇國(すめくに)よ 悠久(とわ)に泰(やす)かれと 願ひつつ 桜花と共に 靖國に咲く
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
高野次郎 3

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊 昭和20年5月11日沖縄にて特攻戦死。

咲く花の春の盛りを待たずして
嵐に散るも唯君の爲

咲く花の 春の盛りを 待たずして 嵐に散るも 唯君の為
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
高島昭二 1

神風桜花特攻隊 昭和20年5月4日沖縄方面にて特攻戦死。享年18歳。


    私は、髙嶋昭二の遺族です。
    叔父の最後と思われる遺詠をウエブ石碑に掲載して頂きありがとうございます。
    なぜ、自ら志願して故郷から遠く離れた地を飛び立つ時や、敵艦に向かうその時はどのような心情だったのか私にはわりませんが、遺族としてこれからも墓参を続けようと思っております。
    祖母から聞いた話では、叔父は筆まめでよく手紙を書いていたと聞いておりました。
    私も幼い頃叔父からの最後の手紙を見た事があります。
    明日、飛び立ちます。との内容でした。
    南洋の海の底で眠っている叔父へ
    夭逝の いのち 珊瑚に 抱かれて - 遺族

    どうか、ご遺族様がこの先苦しみなく平穏な生活を送れることを願います。
    勝手な話になりますが、私も、高嶋さんの安らかな眠りを祈らせていただけませんか。 - 銘無き石碑

大君の醜の御楯と勇み行く九段の庭の戰友(とも)を慕ひて

大君の 醜の御楯と 勇み行く 九段の庭の 戦友(とも)を慕いて
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
甲斐孝喜 2

神風桜花特攻隊 昭和20年4月12日桜花にて沖縄周辺に特攻戦死。

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大君の醜の御楯と体当り我が身捧げて皇國(みくに)まもらん

大君の 醜の御楯と 体当り 我が身捧げて 皇國(みくに)まもらん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
甲斐孝喜 2

神風桜花特攻隊 昭和20年4月12日桜花にて沖縄周辺に特攻戦死。

はばたきて白亜館上眞しぐら玉と碎けむますらを我は

はばたきて 白亜館上 真しぐら 玉と砕けん ますらお我は
白亜館=ホワイトハウス
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

すがすがし花の盛りにさきがけて玉と碎けん丈夫(ますらを)我れは

すがすがし 花の盛りに さきがけて 玉と砕けん 丈夫(ますらお)我れは
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

死するともなほ死する共吾が魂よ永久(とは)にとゞまり御國まもらせ

死するとも なお死する共 我が魂よ 永久(とわ)にとどまり 御國まもらせ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

いざさらば我は榮(はえ)ある山櫻
母の御もとに帰り咲かなむ

いざさらば 我は栄(はえ)ある 山桜 母の御もとに 帰り咲かなむ
帰=帰
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

皇神孫(すめみま)の勅(みこと)かしこみ南海の藻くづと散らむ秋(とき)はこのとき

皇神孫(すめみま)の 勅(みこと)かしこみ 南海の 藻くずと散らん 秋(とき)はこのとき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

いざさらば我はみくにの山桜
母の御もとにかへり咲かなむ

いざさらば 我はみくにの 山桜 母の御もとに かへり咲かなむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

千早振る神の子我と誇もち君につくさむ万世(よろづよ)までに

千早振る 神の子我と 誇もち 君につくさむ 万世(よろずよ)までに
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

大君の命(みこと)かしこみ北海の孤島に消えしその心あはれ

大君の 命(みこと)かしこみ 北海の 孤島に消えし その心あわれ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

耐へ忍び耐え忍びこし吐け口をこゝに求めてはばたかんとする

耐え忍び 耐え忍びこし 吐け口を ここに求めて はばたかんとする
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

今一度昔にかへり夕餉をば父と共にて語り食ひたし

今一度 昔にかえり 夕餉をば 父と共にて 語り食いたい
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

兄も行け我も果てなむ君の辺に悉く果てむ我家の風(ふり)

兄も行け 我も果てなん 君の辺に 悉く果てん 我家の風(ふり)
兄=[[緒方 徹]]
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
緒方襄 11

旧海軍少佐 神風桜花特攻隊  昭和20年3月21日九州南方海面にて特攻戦死。享年...

大君の空の御楯とえらばれて
報いん時は今ぞこのとき

大君の 空の御楯と えらばれて 報いん時は 今ぞこのとき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
松尾登美雄 3

神風桜花特攻隊 昭和20年3月21日九州東方海上にて特攻戦死。享年22歳。

征き征くもいかでさびしき我身には
母の腹巻守りてあらば

征き征くも いかでさびしき 我身には 母の腹巻 守りてあらば
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
松尾登美雄 3

神風桜花特攻隊 昭和20年3月21日九州東方海上にて特攻戦死。享年22歳。