この社会は機能性を重視する効率システムを採っている。
社会人になったとたん、強制的に矯正される。
その前哨戦としての就職活動が厳しいものになっている。
学生生活と社会人生活の落差が昔より大きい。
今の就職活動の苦しさは、ちょっと異常である。
生き方の解体と転換を個々人にやらせているからだ。
しかも期間が異様に長い。
耐えきれなくなる人が出てくるのは当然だ。
これは今の若者の弱さではなく、
我々の社会システムの弱さでしかない。

堀井憲一郎

堀井憲一郎 1

(1958~) 日本の作家。コラムニスト。


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