現代のメディアは、おそろしく饒舌である。
テレビも新聞も、書物もコンピュータも、
まるで増水した河川のように、情報を流しつづけている。
音楽から論説にいたるまで、記号から画像にいたるまで、
大量のおしゃべりが、まさしく日々を流れさっていく。
その流れに浮かんでいるだけでも、たぶん現代というものを感じることはできるだろう。

AERA Mook 44『生活科学がわかる。』(朝日新聞社,1998)P77
佐藤健二

佐藤健二 4

1957年生まれ。東京大学文学部助教授。


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