此の世の名残。夜も名残。死にゝ行く身を譬ふれば。
あだしが原の道の霜。一足づゝに消えて行く。
夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の。
七つの時が六つなりて 残る一つが今生の。鐘の響の聞納め。寂滅為楽と響くなり
「曽根崎心中」より。
曽根崎心中
曽根崎心中 2
近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として有名な物語である。