ジェノサイドのおそろしさは、一時に大量の人間が殺戮されることにあるのではない。
そのなかに、ひとりひとりの死がないということが、私にはおそろしいのだ。
死においてただ数であるとき、それは絶望そのものである。
人は死において、ひとりひとりその名を呼ばれなければならないものなのだ。
AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)130p
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