カリスマ性とはなんであろう。
私には、それが、愛情と言い換えてもよい、
官能的なまでの感情であるような気がしてならない。
ひっきょう、男の集団を動かす原動力は、
官能的なまでの、この不合理によるのではないだろうか。
これが、女だけの集団が力をもちえない原因につながる。
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)82p
塩野七生