歴史に感心をもつことは、
自分をふくめた個々の人間の独創力に全面的な信を置かないことでもあるからだ。
言い換えれば、
「歴史は自分が創る」とは思わず、「歴史は人間たちが創る」と思う立場である。
塩野七生 『ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち [三]』(新潮文庫,2005)38p
塩野七生