人質には、二種の使い方がある。
第一は、こちらの意向に反対するならば、手もとにいる人質を
殺す、といって脅すやり方である。
第二は、こちらの意向に反対するならば、手もとにいる人質を
旗印にした軍隊を送っての反対勢力の壊滅も辞さない、と言って脅すやり方である。

塩野七生 『ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち [三]』(新潮文庫,2005)32p
塩野七生

塩野七生 701

生 1937年7月7日
日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7月7日生まれであることに由来。...-ウィキペディア


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