加藤一三 6

旧日本軍人 昭和20年1月27日戦死。享年22歳。

  • 6件を表示

さやさやと御濠の水面をかぜ吹きて立つ小波(さざなみ)もゆゝしきと思ひき

さやさやと 御濠の水面を かぜ吹きて 立つ小波(さざなみ)も ゆゆしきと思ひき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

八束穂の垂り補の稲の通ひますわが大君のみいのち思ふも

八束穂の 垂り補の稲の 通ひます わが大君の みいのち思ふも
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

賊の名を見に受くるとも丈夫(ますらを)が恋闕のおもひ消え果つべしや

賊の名を 見に受くるとも 丈夫(ますらお)が 恋闕のおもひ 消え果つべしや
闕=宮城。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

起ちにける伴の志(こころ)を偲びつゝ寂しき酒と夕べ思ひき

起ちにける 伴の志(こころ)を 偲びつつ 寂しき酒と 夕べ思ひき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

さや――(さや)と村雲祓(はら)ひ今日の日を高天原と仰ぎまつらね

さやさやと 村雲祓い 今日の日を 高天原と 仰ぎまつらね
祓・・・原文では示辺ではなくネ辺。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

劔太刀腰に取りはき安夫利(あぶり)山吾が踏み來れば雪しとゞなり

剣太刀 腰に取りはき 安夫利(あぶり)山 我が踏み来れば 雪しとどなり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
広告