0 コメント数 シェア 悲運の義経が花道に登場して、義経のこのセリフとなる。この一幕の悲劇性を象徴するせいふである。 いかに弁慶、道々も申す如く、かく行く先々に関所あっては所詮、陸奥までは思いもよらず。名もなき者の手にかからんよりはと、覚悟はとくよりきわめたれど、各々の心もだし難く、弁慶が言葉に従い、かく強力とは姿を替えたり。面々計らう旨ありや。 「勧進帳」より。 3 タグ