田中 達也 7
1956年愛知県生まれ。医療ソーシャルワーカーとして精神障害者のケースワークに従事。その後、自然写真家として独立。身近な自然から風景・オーロラと幅広いジャンルを手がけ、繊細で力強い作風を特徴とする。
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三脚はブレを防ぐだけでなく、構図の完成度を高めるために使う
花の撮影に適した三脚スタイルを確立して、初めて思い通りの撮影が始められます。
立つ、屈む、座る、寝そべるは、眼の位置と意識を変えるということ
花は必ず、上から、水平に、下から、右から左から、反対側から見てみよう
ポジション選びにこれだ!という定説はありません。意図があれば、まずそのポイションを選び、予想に反したと思えばどんどん変更を重ねてください
花の撮影で、おろそかになりやすい項目がシャッター速度です。
シャッター速度を意識することで、葉の揺れから動感描写を得たり、1秒以下のスローシャッターで、意図的にズーミングや回転といった動きのブレを導くなど、独創的な面白表現にたどり着きます。
まず、主役を選んだら、ファインダーに捉え、背景の善し悪しを探ります。
引き立て効果がある存在ならばよいのですが、主役より目立つ場合はそれを外す工夫が必要となります。
定番にはない一画は、自分が見つけた自分だけの撮影ポイントです。結果は二の次にして、自信をもってねらうことが大切です。
こうして撮影を繰り返せば、オリジナリティのある作画や独創的な表現にもつながるでしょう。
花畑の撮影でもっとも注意しなくてはならないことの筆頭が、この見たままのすべてを撮るという欲望です。
自分が花畑の前に立ち、どこを取りたいのか、どの部分をどんな角度でねらいたいのか、意図を整理して順番に撮影していくことが大切です。