積乱の　雲のかなたに　飛行ける　十九の命　きょうは還らず
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

火花して　押迫り来る　敵空母　わが機つぎつぎ　自爆して行く
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

大君の　益良夫なれば　きみが死を　悲しといわで　天翔るかな
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

天つみそら　散華の屍　のり越えて　今日も行くなり　益良武雄(ますらたけお)ば
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

みいくさの　果てしなければ　わが命　この戦に　死ぬべかりけり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

若き命　恋には死せじ　雄々しくも　草むす屍と　我は征くなり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

八百万(やおよろず)　神きこしめせ　われの身は　大君の為　死すべかりけり
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

五尺(いつさか)の　身ありとあらゆる　力もて　尽し奉らん　醜(しこ)の御楯は
盡＝尽
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

我も又　この鎮宮(しずみや)に　祀られん　日もあらんかと　しみじみ拝す
鎭宮＝ここでは靖國神社のこと。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版　大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。