下村威 12

没 1945年4月10日
旧日本軍人 大東塾所属 昭和20年4月10日戦死。享年28歳。七・五事件に参加し、捕まった。残した句もそれに関するものである。

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日の本の生命(いのち)の息吹き温かに胸包む今日吾死なむとす

日の本の 生命(いのち)の息吹き 温かに 胸包む今日 我死なむとす
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

日の本の生命(いのち)に帰る喜びに打震ふなり賤(しず)が此の身も

日の本の 生命(いのち)に帰る 喜びに 打震ふなり 賤(しず)が此の身も
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

益良雄は今や捕はる益良雄の悲しき願ひ遂げも得ずして

益良雄は 今や捕はる 益良雄の 悲しき願い 遂げも得ずして
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

大きなる御國(みくに)の祈り破れしは我が忠心(まめごころ)足らざりしのみ

大きなる 御國(みくに)の祈り 破れしは 我が忠心(まめごころ) 足らざりしのみ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

大きなる日の本の生命(いのち)思ひつつ今日も小窓の夏雲を見し

大きなる 日の本の生命(いのち) 思ひつつ 今日も小窓の 夏雲を見し
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

いつしかも秋は來にけりうらさびし獄舎(ひとや)の庭は早や虫鳴くを

いつしかも 秋は来にけり うらさびし 獄舎(ひとや)の庭は 早や虫鳴くを
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
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無窮なる生命(いのち)に通ふ吾が呼吸(いき)の
温かきかも涙流るる

無窮なる 生命(いのち)に通ふ 我が呼吸(いき)の 温かきかも 涙流るる
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

木枯らしの風遠鳴りて更(ふ)くる夜は囚獄(ひとや)に靜けく生く道思ふも

木枯らしの 風遠鳴りて 更(ふ)くる夜は 囚獄(ひとや)に静けく 生く道思ふも
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

高光る帝(みかど)の守り人なしとそゞるに思へば涙落ち來も

高光る 帝(みかど)の守り 人なしと そぞるに思えば 涙落ち来も
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

賊と呼ばれいや果てにける命らの悲しき道をひたゆくわれは

賊と呼ばれ いや果てにける 命らの 悲しき道を ひたゆくわれは
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。

ほの暗きともしびの下涙しぬ
日頃きほへどわが貧しきに

ほの暗き ともしびの下 涙しぬ 日頃きほへど わが貧しきに
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
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このいのち悲しびおもふさむざむと
大わだつみにかゝる弓張

このいのち 悲しびおもふ さむざむと 大わだつみに かかる弓張
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。