スティーブン・R・コヴィー 104

1932年10月24日 - 2012年7月16日
アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれの作家、経営コンサルタント。...-ウィキペディア

誠実さを示す重要な方法のひとつは、
その場にいない人に対して忠実になることである。

あなたと私が二人だけで話をしているとき、私が上司の悪口を
言っているとしよう。次に、私たちの間に何か問題が起きたとき、
二人の関係はどういうものになるだろうか。私があなたの悪口を
誰かに言っている姿を、あなたは容易に想像出来るだろう。
私がどういう人間なのか、あなたはすでに知っているからだ。

誠実さとは、簡単に言ってしまえば、すべての人々に対して
平等に同じ原則に沿って接することである。

九十九人の心をつかむ鍵を握っているのは、
ひとりの人に対する接し方だ。

組織が抱える問題の多くは、
トップ・マネジメント層における人間関係の問題に起因している。

人間関係を作る過程においては、いかなる技術によっても、
管理のスキルによっても、大衆のために働く努力によっても、
人格の欠如を補うことはできない。ひとりひとりに対して
愛と人生の基礎的な法則を守ることが、必要不可欠なのである。

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もし、親子関係において、子供の抱えている問題を単なる
邪魔や重荷だと考えず、子供との関係を築く良い機会だと
解釈すれば、親子関係は一変するだろう。

根を変えなければ、果実を変えることはできない。

「お宅ではご夫婦のどちらが勝ってます?」という質問ほど馬鹿げた
ものはない。両方が勝っていないとしたら、両方が負けているのだ。

本当のWin-Winを達成することができなければ、
No Deal(取引しない)を選ぶほうが適当である。

成熟した人とは、自分の気持ちや信念を表現する勇気と、相手の気持ちや信念を尊重する思いやりのバランスがとれている人のことである。

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土台になる人格と信頼がなければ、合意は紙くずにすぎない。

人は生存の危機に直面していない限り、
心理的な報酬が金銭的な報酬よりも動機づけになる場合が多い。

成長してほしい花に水を注がなければならない。

私たちは人とのコミュニケーションにおいて、
どれだけ診断もせずに処方箋を出すようなことがあるだろうか。

まず相手を理解するように努め、
その後で、自分を理解してもらうようにしなさい。

満たされていない欲求が動機づけになるのだ。
人間にとって生存の次に大きな欲求は、心理的な生存である。
それは、理解され、認められ、愛され、必要とされ、感謝されることである。

「まず相手を理解しようとする」こと、つまり処方する前に診断することは、
人生の多くの場面で表れる正しい原則である。

素人は商品を売り、プロはニーズや問題に対する解決を売る。

時と場合によっては、
「私の商品やサービスは、あなたのニーズを満たさない」
という誠実さを示さなければならない。

優秀なエンジニアは、橋を設計する前に、まずその場所に加わる
力などを理解しようとする。良い教師は、生徒のレベルを把握
してから教える。そして、良い生徒は、応用する前に理解する。

本当の問題に向きあっていなければ、
どんなに優れた助言をしても意味がない。

人は理解されたい。だから、理解することにどんなに大きな
時間の投資をしても、必ずそれを上回る時間の回収ができる。

まず理解することを求めよ。問題が起こる前に、
評価したり処方したりする前に、自分の考えを打ち出そうとする前に、
まず理解しようとする。それが相互依存の強力な習慣なのである。

中道は妥協ではない。
それは、三角形の頂点のように、より高い次元の選択を意味する。