スティーブン・R・コヴィー 104

1932年10月24日 - 2012年7月16日
アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれの作家、経営コンサルタント。...-ウィキペディア

問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。

自分の身に起こる出来事によって傷付けられるのではない。
自分がその状況を容認するという選択によって、傷を受けるのだ。

苦しみや難しい状況を克服している人の生き様ほど、
心の琴線に触れるものはない。

もし、はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに
間違った場所に早く辿り着くだけである。

目的を持って始めるという習慣は、
「すべてのものは二度作られる」という原則に基づいている。
万物にはまず知的な第一の創造があり、
それから物的な第二の創造がある。

大工には次のような格言がある。
「二度測って、一度で切る」

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主体的になるということは押しつけがましくなることではなく、
賢くなることなのだ。価値観に基づいて行動し、現実を正しく認識し、
その中で他人の気持ちや周りの状況を理解することなのである。

多くの人々は、自分自身の価値観や人生目的を明確にすることなく、
能率的な自己管理や目標達成ばかり気にして生活するのである。

目的を持って始めるということは、生活の中で様々な役割を
果たすときに、明確な価値観に基づいて行動することである。

人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない。
変化に対応する能力を高める鍵は、自分が誰なのか、
何を大切にしているのかを明確に意識することである。

自分の生活の中心におくものが何であれ、
それは自分の安定性、方向性、知恵、ならびに力の根源になる。

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短い間しか生きることができないと考えると、
人の悪口、批評、嫉妬などの無益さがよく分かる。
正しい原則や深い価値観が明らかになってくるのだ。

私たちは緊急なものに対しては、すぐ反応しがちである。
しかし、緊急性のない重要な事柄を行うには、
より高い率先力と主体性が必要になる。

新しい機会を活かし、大切な目的を成し遂げるためには、
自分から進んで行動を起こさなければならない。

もし、常日頃から行なっていれば、あなたの私生活の質、
仕事の業績、または結果を著しく向上させる活動がそれぞれ
ひとつずつあるとするなら、それは何だろうか。

優先課題に「イエス」と言うには、一見重要に見える
緊急な活動に「ノー」と言わなければならない。

最も優先すべきことが何なのか、しっかりと決めておかなければ
ならない。そして、気持よく、笑顔で、率直に、それ以外のことに
対して「ノー」という勇気を持つ必要があるのだ。

ためらうことなく、「ノー」と言えるようになる秘訣は、
自分の中でもっと強い、燃えるような大きな「イエス」を
持つことである。小事に振り回されてはならない。
「最良」の敵は「良い」なのだ。

私的成功が必ず公的成功に先立つ。自制と自己の
コントロールこそ、他人との充実した関係の土台になるのだ。

自分のことを知らなければ、そして自分のことをコントロール、
あるいは自制できなければ、自分のことを好きになるのは極めて難しい。

人間関係づくりに最も大切な要素は、私たちが何を言うか、
何をするかということではなく、私たちはどういう人間であるのかということである。

根の成長を見たいと思っても、花を土から引き抜いたりしない。

小さな心遣いと礼儀は、とても大切である。
小さな無礼や不親切、無神経は、大きな引き出しになる。
人間関係において、小さなことは大きなことである。

人間関係におけるほとんどの問題は、
役割と目標を取り巻くあいまいな期待、
あるいはお互いの期待像の相違に端を発している。

日常私たちの期待は、ほとんど言わず語らずで暗黙のうちに
存在している。それは明確に述べられることはないし、
説明されることもない。にもかかわらず、私たちはそういう期待を
持って、その状況や相手の行動を評価する。