0 コメント数 シェア 第10章◆ヒトラーとケインズが20世紀を変えた 失業者とは「売れ残りの人間」である!? 小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル,2001)194p 痛快!憲法学 名言数 27 12 タグ
0 コメント数 シェア 人々を惹き付けて、残酷にもすり潰してしまうこの大都会に嫌気がさした。かれらが出てきたときは、まだ国民として数えられていた。しかし、かれらがとどまれば、やがて国民ではなくなっていく。 たいていいくらかの金を持って大都市に来るから不運にも長い間仕事がみつからなくても、はじめのうちは絶望する必要はない。しかし健全な働き場所を短期間で失うと、困ったことになる。新しい仕事を見つけることは、特に冬は、不可能ではないが大変困難である。はじめの数週間はなんとかなる。かれは失業手当をもらい、可能な限り切り詰めるだろう。だが最後の一銭を使い果たし、手当てが止まった時、大いなる困窮がやってくる。空腹をかかえてうろつきまわり、最後にとっておいた物まで質に入れるか、あるいは売り払う。肉体的不幸に加えて精神までも冒され、外見も冴えなくなる。宿もなく、これがもし冬ならば(しばしばそうなのだが)大変につらい。やがて、ついにかれは仕事をみつける。しかし、まだ失ってしまう。二度目は同じようなものでも、三度目はもっとつらい経験になりうる。このようにして、本来勤勉であったかもしれない人間も、人生観を保てなくなり、他人を利用し利用される道具になっていくのである。この経過をわたしは幾度となく目の前で見た。 アドルフ・ヒトラー 名言数 372 オーストリア及びドイツ国の政治家、軍人、画家。 文献によってはヒットラー、ヒッ...-ウィキペディア 11 タグ
0 コメント数 シェア ケインズ的福祉国家では、職を失えば失業手当が給付され、労働能力を失えば市場の外側で政府がさまざまな現金給付を実施してきた。そうした現金給付を廃止したり、縮小すれば、人間は飢餓という貧困への恐怖におびえ、単調な非人間的労働にも耐えるようになる。それが新自由主義の政治思想である。 『人間回復の経済学』より 神野直彦 名言数 2 1946年2月9日生まれ。経済学者。東京大学教授。専門は財政学、地方財政論。ドイ... 22 タグ
0 コメント数 シェア 飢餓による貧困への恐怖というムチを復活させようというのが、新自由主義の経済思想である。機械のリズムに従属した非人間的労働に耐えなければ、職を失い、人間としての生存が保障されない。そのような状態を復活させれば、生産性が向上するはずだというのである。 『人間回復の経済学』より 神野直彦 名言数 2 1946年2月9日生まれ。経済学者。東京大学教授。専門は財政学、地方財政論。ドイ... 26 タグ
0 コメント数 シェア 資本主義における覚悟は、破産と失業である。 『歴史に見る日の行方』より 小室直樹 名言数 7 日本の社会学者、評論家。学位は法学博士(東京大学・1974年)。東京工業大学世界...-ウィキペディア 7 タグ