回天
末遂に海となるべき山水もしばし木の葉の下くぐるなり
戦友は征く我も又征く大君の御楯とならん生きて還らじ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 昭和20年5月27日沖縄方面にて人間魚雷「回天」にて特攻戦死。享年...
敷島の大和櫻と咲きにしをあたりて砕け潔く散りなむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 昭和20年5月27日沖縄方面にて人間魚雷「回天」にて特攻戦死。享年...
身はたとへ米鬼とともに沈むとも笑顔で帰らむ母の夢路に
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 昭和20年4月27日沖縄沖にて人間魚雷「回天」による特攻戦死。
もろもろのまどひは斷たん君がため南溟(なむめい)ふかく濤分くる身は
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 海軍中尉 昭和20年1月12日搭乗した回天の故障、それが原因で敵軍...
生死(いきしに)のさかひをこえしますらをが
必殺の魚雷いまぞ抱きゆく
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 海軍中尉 昭和20年1月12日搭乗した回天の故障、それが原因で敵軍...
命よりなほ斷ちがたきますらをの名をも水泡(みなわ)といまはすてゆく
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
回天特攻隊員 海軍中尉 昭和20年1月12日搭乗した回天の故障、それが原因で敵軍...
君が爲只一筋の誠心(まごころ)に当たりて碎けぬ敵やあるべき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
鍛へこし我等が腕(かひな)この明日の一戰見事勝ち抜かん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
昇る日と競ふ吾等の櫂の音江田の内海に古鷹仰ぐ
江田=海軍兵学校があった小島。古鷹=海軍兵学校から北に見える山。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
古の戰しのび今日よき日遠く漕ぎたり彌山の下に
彌山=厳島にある山
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
すめろぎの國滅ぶるか興るかの戰いなるぞ征けや益良雄(ますらを)
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
忘れめや君斃(たふ)れなば吾が繼ぎ吾斃れなば君繼ぎくるるを
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
國を思ひ死ぬに死なれぬ益良雄が魂留めて護らんと思ふ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
男子やも我が事ならず朽ちぬとも
留め置かまし大和魂
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
死せんとす益良男子のかなしみは
留め護らん魂の空しき
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
ガ島陥ちドイツ敗れぬ皇國の明日し思へば死ぬに死なれず
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
國を思ひ死ぬに死なれぬ益良雄が
友々よびつ死してゆくらん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
人の子の勉むは國のためなれど
ともに慶ぶ父母ありてこそ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
訓練に訓練重ねわが隊の戰果を見よや四方の人々
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
元氣なる我が父見たる喜びは山にたとへん海にたとへん
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
巣立たる我を思ひて神參る母の心のすが――(すが)しさよ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
鞍馬なる山を登りて母と我しづかに下る清き坂道
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
わづかなる努力は君のためなるぞ
寸暇を惜しみ務め弟
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
死を決して南の海に散らむとす
清き心を誰か知るらむ
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。
旧海軍少尉 回天特別攻撃隊 昭和20年8月11日回天にて特攻戦死。享年25歳。
大東亜戦争殉難遺詠刊行会出版 大東亜戦争殉難遺詠集(絶版)より。