何千もの人々が、同じひとつの事と同じひとりの人物を愛するとき、独特な、何千倍にも強められた献身的情熱が生まれます。これこそが、忠誠心、愛国主義、連帯感として心を高揚させるものなのです。それは実際、愛以外の何物でもありません。その力は強いがゆえに、ある者には、その愛の名のもとに要求される憎しみ―もっとも忌むべき殺意を含んだ憎しみ、すなわち戦争―が、愛ゆえの義務行為と映るのです。

(『武器を捨てよ!』上巻189頁・新日本出版社刊)
ベルタ・フォン・ズットナー

ベルタ・フォン・ズットナー 3

1843年6月9日 - 1914年6月21日オーストリアの小説家。急進的な平和主義者で、ノーベル平和賞を受賞した最初の女性。-ウィキペディア


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