たゞ一つのことを僕はみなさんに繰返し言ふ。
故郷にゐる人たちは、戰争がどんなに凄惨なものであるかを忘れてはならない。
絶えず祈り、眞剣になれ。一切の浮薄なものを捨てよ。
護国の戦士が苦しみ血を流し死んでゐる時に、
笑つたり駄洒落を言つたりしてゐるものを劇場や演奏會から叩き出せ。

ヴィットコップ著『ドイツ戦歿学生の手紙』
岩波新書182~183頁
『ドイツ戦歿学生の手紙』


寄せられたコメント(0)

コメントはまだありません...

コメント戴ける場合はこちらから