他人に認められることによって初めて満たされる相対的な欲望であって、
無限に自己の外へと広がり、それゆえ決して完全に満たされることがない。
自尊心と一体になった想像力は、
人間を現在の充足から引離し、過去と未来に人間を引きつける。
動物には存在しない「死という不幸」は、この想像力の産物である。

AERA Mook 13『教育学がわかる。』(朝日新聞社,1996)P73
森田伸子

森田伸子 1

1945年生まれ。日本女子大学人間社会学部教授。


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