人間は孤立しては棲めない生物でもある
‥‥‥孤立に堪えられなくなったとき、たとえ短時間でも激しく群れたがる
‥‥‥政治的正義という煌々ある電灯が頭にともると、激烈に群れる
‥‥‥ときに殺人という反社会的行為をおこなうことによって
小集団は激烈に群れを回復する。
『人間の集団について――ベトナムから考える』(中公文庫)より。
司馬遼太郎