ナナミーは、ナポレオンという男に対して興味がもてない

家族親族に囲まれた男は、
戦う家長ではなるかもしれないが、男の匂いを失うことを宿命づけられる。
家族の写真を見せてはその話に熱中する男に似て、
そこには、責任感あふれる申し分ない家長はいても、
女の血を騒がせる、セクシーな男はいないからである。

塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)120p
塩野七生

塩野七生 701

生 1937年7月7日
日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7月7日生まれであることに由来。...-ウィキペディア


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