男には、
その生涯にどれほどの仕事をしたかによって存在理由を獲得する型の人物がいる。
また別に、彼が存在すること自体に意味があり、
それがその男の存在理由の最たるものになっている型の人物がいる。
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)100p
塩野七生