大カトーについて
こんな男を亭主にもったら、毎日が息がつまるような生活ではないかと思う。
また、隣り近所にいられるだけでも、神経が休まらないにちがいない。
友人としても、いやはやなんとも、敬遠の関係ぶらいにしておいたほうが無難である。
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)35p
塩野七生